2024年アジアカップが始まりましたね!初戦の相手はベトナムでしたが、皆さんご覧になりました?DAZNの独占放送だったため、結果やハイライトで知った方も多かったかもしれません。
ベトナム強かったですねー!というか苦戦するのではないかと感じていました。
というのも、丁度東南アジアのサッカーについて色々と調べていて、そんな矢先でのベトナム戦。
最近東南アジア各国も強くなってきていると感じていましたし、初戦の難しさもあるでしょうから、多少は苦戦するかもと思っておりました。
で、今回のお話はその気になる東南アジアのクラブチームについて書いてみたいと思います。
最近のACLではベトナムのハノイFCが浦和レッズに勝利するというジャイアント・キリングが起きました。
この記事が東南アジアサッカー情報の入門編といったところになればいいなと思っております。
それではいってみましょう!
東南アジア各国のFIFAランキング
クラブチームを紹介する前に、東南アジア各国のFIFAランキングを確認してみたいと思います。(2024年1月調べ)
代表チームとクラブチームの強さは必ずしも一致するわけではありませんが、ある程度目安になるかと思います。
東南アジア各国だけでは少し分かりづらいので、比較対象として日本、カタール、中国も載せてみました。
国名 | FIFAランキング |
日本 | 17位 |
カタール | 58位 |
中国 | 79位 |
ベトナム | 94位 |
タイ | 113位 |
マレーシア | 130位 |
フィリピン | 140位 |
インドネシア | 146位 |
ご覧の通り日本は17位でアジア内では1位とです。またW杯の予選でよく対戦するカタールや中国が、それぞれ58位と79位となっています。
東南アジア勢ではベトナムが94位で唯一100以内に収まっており、以下タイが113位、マレーシア130位、フィリピン140位、インドネシア146位と続いております。
W杯のアジア予選をイメージしても、やはりこのあたりが妥当なのかなという印象ですね。
(ちなみに、この記事を書いている時にベトナム戦があったわけでして。ベトナムは今後も強くなりそうな予感です。)
次にクラブチームを調べてみたいと思います。
東南アジア各国の注目チーム
日本や韓国に比べると格下なイメージですが、クラブチームでは魅力的なチームも数多くあります。
いくつか紹介したいと思います。
ハノイFC(ベトナム)
ハノイFCはベトナムのハノイを本拠地とするプロサッカーチームです。ベトナムのプロサッカーリーグの創設が1980年と新しく、ハノイFCも2006年に創設された新しいチームですが、国内リーグ優勝が6回と最多を誇っています。
冒頭あたりでも触れましたが、ハノイFCは2023年12月6日のACLのグループリーグにて浦和レッズと対戦し、ホームで2-1と見事勝利しました。
浦和レッズは12月3日に札幌でアウェイ戦を行い、中2日の強行スケジュールで挑んだハノイFCとの対戦。
日程的にかなりハンデを背負っているとは言え、浦和のホームでは6-0で破っていた事もあり、多くの日本人は悪くても引き分けだろうと思っていたに違いありません。
しかし蓋を開けてみれば、レッズは立ち上がり早々のPKを止められ、その後も試合を支配するもなかなか得点までに辿り着けず……。
逆にコーナーから失点し、後半追いつくも終了間際にPKを決められ、ACLの前年王者がまさかのグループリーグ敗退という苦汁をなめる結果となりました。
ブリーラム・ユナイテッドFC(タイ)
タイのプロリーグにて最多の9回の優勝を誇る強豪チームがブリーラム・ユナイテッドです。
タイで元々強かったチームに、更にチーム強化のためしっかり投資してくれるオーナーが加わり、タイの屈指のビッククラブになったという感じでしょうか。
スタジアム建設にも17億円も投資されており、収容能力は32,600人。2023年シーズンに優勝したヴィッセル神戸の本拠地ノエビアスタジアム神戸の収容人数が28425人なので、なかなか大きいスタジアムを構えています。
また2021年から鹿島アントラーズや大宮アルディージャで指揮を執っていた石井正忠監督がブリーラム・ユナイテッドの監督に就任しています。
就任1年目でいきなり国内3冠を達成し、続く2年目にも国内3冠を達成したため、この人の功績がかなり高いと思います。
ジョホール・ダルル・タクジムFC(マレーシア)
ジョホール・ダルル・タクジムFCはマレーシアのプロサッカーリーグに所属するクラブチームです。
国内リーグでは2014年から10年連続で優勝しており、国内では圧倒的な強さを誇っております。
これには理由があり、ジョホール・ダルル・タクジムFCは政府機関によって創設されたチームであり、そのことから莫大な人件費をかける事が可能となっています。
また初めから目標をリーグ制覇ではなくアジア制覇にしているため、チーム編成もそれに沿った内容となっているようです。
2023/24シーズンのACLではグループリーグ敗退となってしまいましたが、それでも3勝3敗とまずまずの結果を残しました。
3勝の内訳ですが、内2勝は同じ東南アジア勢のBGパトゥム・ユナイテッドFC(タイ)から、そして残りの1勝は韓国の全北現代モータース相手にホームで2-0と勝利しています。
着実に力をつけている印象です。あと数年以内にはグループリーグも突破してくるかもしれませんね。
ライオン・シティ・セーラーズFC(シンガポール)
ライオン・シティ・セーラーズFCはシンガポールのクラブチームです。
2023/24シーズンのACLにも参加しており、残念ながらグループステージで敗退となりましたが、韓国の全北現代モータースに勝利するなどアジアの大会でも結果を残しています。
チームには元ベルギー代表のマクシム・レスティエンヌや元オーストラリア代表のベイリー・ライトなど、多くの外国人選手が在席しています。
助っ人外国人頼みのチーム構成に成りがちですが、これはこれで今後も期待が持てるチームかもしれません。
東南アジア各国のクラブチーム内の注目選手
最後に個人的に注目の選手たちを紹介したいと思います。東南アジア出身の選手は勿論、クラブチームに所属する助っ人外国人も対象としました。
マクシム・レスティエンヌ(ライオン・シティ・セーラーズFC)
チーム紹介のところで軽く触れましたが、改めてマクシム・レスティエンヌについて触れたいと思います。
レスティエンヌはベルギーの1部リーグに所属していたエクセルシオール・ムスクロンの下部組織出身の選手です。ポジションは左のWG。
若干16歳でプロデビューで果たすと、チームの中心選手として活躍。その後ベルギー国内の強豪クルブ・ブルッヘに移籍すると、当初は控え選手としてベンチを温める日が続きますが徐々に頭角を現し、スタメンとして38試合17ゴールを記録したシーズンもありました。
ベルギー以外ではジェノアやPSVに在席したシーズンもあり、UEFAチャンピオンズリーグに出場したりベルギー代表として選出された経歴もあります。
シンガポールには2022年の1月から在席。当時29歳の若さで移籍してきたという感じでしょうか。
国内リーグでは2022年は25試合で12ゴール、2023年には24試合で25ゴールと完全に無双状態となっています。
まだまだ現役を続けられる年齢ですから、これからも活躍が楽しみです。
ベルグソン(ジョホール・ダルル・タクジムFC)
ベルグソンはマレーシアのジョホール・ダルル・タクジムFCに所属するブラジル人選手です。
代表こそ選ばれていませんが、ブラジル1部リーグでも複数シーズンにわたって得点を記録することが出来るほどの実力を兼ね備えた選手です。
ジョホール・ダルル・タクジムFCには2021年に移籍しており、2021年は20試合で23ゴール。その後もゴールを量産しており3年連続で20ゴール達成するという離れ業をなり遂げています。
ブラジルの1部でも結果を残していた選手ですから、もしJリーグに加入していたらどんな活躍をしていたのか。そんな「もしも」を思い描ける選手です。
チャナティップ・ソングラシン(パトゥム・ユナイテッドFC)
チャナティップ・ソングラシンはタイのメッシの愛称で呼ばれるタイ代表の選手です。
日本の北海道コンサドーレ札幌や川崎フロンターレでも活躍した選手としても有名ですね。2023年からはタイのBGパトゥム・ユナイテッドFCに所属しています。
チャナティップの特徴は何と言っても細やかなドリブルと溢れるサッカーセンス。メッシと比べると、もちろん異論反論はあるとは思いますが、そのプレーは人々を見ていて楽しくさせてくれます。
身長が158cmとサッカー界ではかなり低いほうですが、意外とヘディングでの得点も多いです。ポジション取りのセンスも良いのでしょうね。
BGパトゥム・ユナイテッドFCはタイの中では3〜4番手のチームでしょうか。チャナティップを国際大会の舞台で見たいので頑張ってほしいところです。
グエン・クアン・ハイ(コンアン・ハノイFC)
グエン・クアン・ハイはベトナムて若き王様の異名を持つベトナム代表の攻撃的MFの選手です。左のWGも務めているでしょうか。
ベトナムの強豪ハノイFCで活躍したのち、フランスの2部のポーというチーム移籍しました。
現在はベトナムのコンアン・ハノイFCというチームに所属しています。
2024年の段階で年齢は26歳。これからの活躍が期待が出来る選手です。
まとめ
正直、私自身東南アジアのサッカーってあまり知らなかったんですね。
ワールドカップの予選やアジアカップなどで対戦したりするわけなんですが、日本と比べるとどうしても力の差があるため、大差で終わってしまうこともあり、あまり注視する事がありませんでした。
しかし近年、中東や東南アジアのレベルがかなり上がってきているように感じます。ACLでも日本や韓国のチームが負けてしまう結果も増えてきました。
また各国1人や2人、注目する選手も存在します。
ACLは日本のクラブチームを応援するのは勿論なんですが、この東南アジア勢の中に推しのチームがあってといいかもしれません。
そんな気にさせてくれるチームが揃っているのが東南アジアのサッカーなんだなと感じました。
また、改めて色々と調べてみたいと思います。
今回はここまで!ありがとうございました!
コメント