今回のテーマは中東のサッカーリーグです。近年移籍シーズンになると、超有名選手が次々と移っていくことが話題となっています。
いわゆる爆買い。これも魅力の1つ!?
さて、そんな中東サッカーなんですが、実際のところサッカーのレベルはどうなんでしょうか。色々と有名選手が集まるリーグではありますが、気になるところです。
というわけで、今回は移籍シーズンなると度々話題にあがる中東サッカーについてちょっと調べてみました。
中東サッカーのレベルやACLの成績、また気になるチームや選手など確認していきたいと思います。
中東でサッカーが盛んな国
中東エリアのサッカーのレベルがどうかと確認する前にそもそもどこの国のチーム?っていう方もいるかと思います。
代表のレベルを考えるとサウジアラビアかイランあたりが強そう(盛ん)だと感じますが。
ここは手っ取り早くAFCチャンピオンズリーグ(以下ACL)の成績を確認してみましょう。
ACLの成績(2002〜2023)
ACLで優勝または準優勝となったチームをピックアップしてみました。そして、その中で中東エリアのチームを黄色でマーキングしてあります。
2002 | アル・アイン | BECテロ・サーサナ |
2004 | アル・イテハド | 城南一和天馬 |
2005 | アル・イテハド | アル・アイン |
2006 | 全北現代モータース | アル・カラーマ |
2007 | 浦和レッズ | セパハン |
2008 | ガンバ大阪 | アデレード・ユナイテッド |
2009 | 浦項スティーラース | アル・イテハド |
2010 | 城南一和天馬 | ゾブ・アハン |
2011 | アル・サッド | 全北現代モータース |
2012 | 蔚山現代 | アル・アハリ |
2013 | 広州恒大 | FCソウル |
2014 | ウェスタン・シドニー | アル・ヒラル |
2015 | 広州恒大 | アル・アハリ・ドバイ |
2016 | 全北現代モータース | アル・アイン |
2017 | 浦和レッズ | アル・ヒラル |
2018 | 鹿島アントラーズ | ペルセポリス |
2019 | アル・ヒラル | 浦和レッズ |
2020 | 蔚山現代 | ペルセポリス |
2021 | アル・ヒラル | 浦項スティーラース |
2022 | 浦和レッズ | アル・ヒラル |
※2002は半年延期
表を見てわかる通り、中東エリアのチームは過去20年で優勝を6回、そして準優勝は13回記録しています。
いや、やっぱり中東強いですね。。。
チーム別の成績を見てみますと以下のような感じです。
アル・ヒラル(サウジアラビア) | 優勝2回 準優勝3回 |
アル・イテハド (サウジアラビア) | 優勝2回 準優勝1回 |
アル・アイン (UAE) | 優勝1回 準優勝2回 |
アル・サッド (カタール) | 優勝1回 |
ペルセポリス(イラン) | 準優勝2回 |
アル・アハリ・ドバイ(UAE) | 準優勝1回 |
アル・カラーマ(シリア) | 準優勝1回 |
セパハン(イラン) | 準優勝1回 |
ゾブ・アハン(イラン) | 準優勝1回 |
アル・アハリ(サウジアラビア) | 準優勝1回 |
ACLの結果をみると、やはりサウジアラビアとイランが強いといった印象でしょうか。
ちなみに日本は優勝5回、準優勝1回していますので、日本も強いという感想で良いと思います。
チーム紹介
ここからはチーム毎の紹介をしていきたいと思います。ACLの常連のチームを中心に気になるチームをピックアップしてみたいと思います。
アル・ヒラル
サウジアラビアの1部リーグにあたるサウジ・プロフェッショナルリーグに所属するクラブチームです。本拠地はリヤドです。
2023ACLの決勝で浦和レッズと戦ったチームとして記憶に残っている方も多いかと思います。
国内リーグでは18回の優勝をほこり、ACLでも申し分ない強さを発揮しております。
最近はライバルのアル・イテハドやアル・ナスルにタイトルを奪われていますが、常に上位に顔を出している印象です。
ワトフォードで活躍したオディオン・イガロ(元ナイジェリア代表)やFC東京にいたチャン・ヒョンス(元韓国代表)などが所属しています。
アル・イテハド
サウジアラビアの1部リーグに所属するクラブチームです。
最近のビッグニュースは何と言っても、レアル・マドリードのベンゼマの移籍でしょう。
いや、ホント凄いですよ。めちゃくちゃ点取ると思います。
国内の成績に目を向けると、2020年から3位→2位→優勝と着実に結果を残しており、ACLでも2回の優勝を記録しています。
所属選手の中ではカタール開催のワールドカップにも出場したアブデルラザク・ハムダラー(モロッコ代表)や、FIFAクラブワールドカップ2017にも出場したロマリーニョ(ブラジル)などが在席しており、ここにベンゼマが加わったらどうなってしまうのか……。そんなチームです。
アル・ナスル
サウジアラビアの1部リーグにあたるサウジ・プロフェッショナルリーグに所属するクラブチームです。
本拠地はアル・ヒラルと同じリヤド。つまりアル・ヒラルとはダービーという事になります。
ここのチームの話題は何と言ってもC.ロナウドでしょう。
2023年1月にマンチェスターUから電撃移籍を果たし多くのサッカーファンから注目を集めました。
C.ロナウドも全盛期に比べるとかなりスピードが落ち、なかなか点がとれない日々が続いていました。
C.ロナウドはもう終わったなどと厳しい声も聞かれる中でのサウジアラビアへの移籍。
移籍して2試合ほどなかなか点が取れず、『あれ、ここでもダメ?』なんて声が聞こえ始めた2023年2月。
アル・ワフダとの対戦。1人で4得点。しかもアウェーで。試合は0-4で勝利。
この試合をきっかけに完全に目が覚めたという感じになりました。
ちなみに次の試合では2アシスト。更にその後の試合で再びハットトリックをしています。
そんなアル・ナスルも2022/23は2位で終了。また来シーズンの戦いが楽しみです。
ペルセ・ポリス
イランの1部リーグに所属し、首都テヘランをホームとするクラブチームです。
イランの国内リーグにおいて、2001年からの20年間で8回の優勝、3回の準優勝を記録しており、イランの代表的なチームと言えます。
ACLでは準優勝を2回記録しており、アジアの中でも力を持ったチームだと思います。
有名選手
ここからは中東サッカーに席を置く有名選手をピックアップしてみたいと思います。
注目はやはりC.ロナウドとベンゼマでしょうか。
レアル・マドリードで長年チームメートとして戦った仲間が、今度はライバルチームとして中東の地で再開することになるとは凄いめぐり合わせですね。
その他、ヨーロッパで活躍した選手を中心にリストアップしてみました。
名前 | 国籍 | 所属チーム | 前所属チーム |
C.ロナウド | ポルトガル | アル・ナスル | マンチェスターU |
ダビド・オスピナ | コロンビア | アル・ナスル | ナポリ |
アルバロ・ゴンサレス | スペイン | アル・ナスル | マルセイユ |
ルイス・グスタボ | ブラジル | アル・ナスル | フェネルバフチェ |
ベンゼマ | フランス | アル・イテハド | レアル・マドリード |
エンゴロ・カンテ | フランス | アル・イテハド | チェルシー |
エベル・バネガ | アルゼンチン | アル・シャバブ・リヤド | セビージャ |
コリンズ・ファイ | カメルーン | アル・タリ | スタンダール・リエージュ |
名前 | 国籍 | 所属チーム | 前所属チーム |
オルンガ | ケニア | アル・ドゥハイル | 柏レイソル |
谷口 彰悟 | 日本 | アル・ラーヤン | 川崎フロンターレ |
ソフィアン・ブファル | モロッコ | アル・ラーヤン | アンジェ |
柏レイソルにいたオルンガ。カタールにいました。日本でも凄かったですが、カタールの地でも得点王として君臨しています。
あと谷口 彰悟もカタールの地で頑張っています。サッカーのレベルは日本より劣ると思いますが、オイルマネーが豊富なため純粋にお金を稼ぎに行くという選択肢もありなんだと思います。
まとめ
中東エリアのサッカーをまとめてみました。
こうやって見てみますと、同じ中東エリアでもサウジアラビアのリーグがやや突出しているといった印象でしょうか。
特にサウジアラビアは潤沢な資金を投じて各国のスター選手を集める流れをしばらく続けるように思えます。
また高いサラリーを求めて中東に移籍する日本人も今後増えていくかもしれません。
一時期、中国が莫大な資金を投じて各国のスター選手を集めていましたが、そのバブルも弾け今は見るも無惨な状況となってしまいました。
対して中東エリアは尽きないオイルマネーがあるので、ひょっとすると今後凄いリーグになる可能性も……そんな気もさせてくれる中東エリアのサッカーという感じでした。
今後も移籍情報が気になるところです。
以上、中東エリアのサッカーについての記事でした。
ありがとうございました!
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