今回はイタリアのセリエBに所属するUSカタンザーロ(以下カタンザーロ)というチームを紹介します!
いやー、遂にこのチームを紹介出来ます。イタリアの2部ですから、勿論知ってる人もそれなりにいらっしゃるかと思うのですが、私がこのチームを発見(?)したのは3部にいた時!
つまり私、セリエCにいたカタンザーロの追っかけてました^^;
なかなかセリエCの情報あがって来ないんですよ。自分はイタリア語なんてサッパリだし、そもそもセリエCなんて誰とも話題になりませんし(汗)
さて、そんなカタンザーロについて簡単に触れますと、2023/24シーズンはイタリアのセリエBに所属しているのですが、前年の2022/23シーズンにセリエCを滅茶苦茶な強さで勝ち続け、優勝&昇格を果たしたというチームなんです。
その内容、どれくらい凄かったのか。ちょっと気になってきました?笑
というわけで今回は、カタンザーロのこれまでの成績の紹介と、強さの秘密はいったい何なのか、について探ってみたいと思います。
そもそもカタンザーロってどんなチーム?
2022/23シーズンの成績を語る前に、カタンザーロの基本情報についておさらいしておきましょう。
カタンザーロは2023年イタリアのセリエBに所属するクラブチームです。
創設は1929年だそうです。もう100年近い歴史のあるクラブチームなんですね。私はヨーロッパの4大リーグでも2部〜3部まではまだまだ無知なので、このブログを通じて色々発見出来たらなと思います。
カタンザーロについて地理的な話をすると、イタリアの南部に位置しており、イタリアを長靴のように見た時、ちょうど靴底のあたる場所に位置しています。
同じ地域のライバルチームは、こちらもセリエBのコゼンツァ・カルチョだそうです。
こちらのチームに関しては、今のところ全く情報を持ってないのでいずれ調べますね^^;
カタンザーロの歴代有名選手
カタンザーロに在席した有名選手を調べました。
そしたら、いました!それも日本人と馴染みのある、あの方が!
クラウディオ・ラニエリ
わかります!?イングランドのレスターでミラクル・レスターを成し遂げたクラウディオ・ラニエリ監督ですよ!
当時のレスターは岡崎選手が在席していましたので、日本でも知っている方が多くいるかと思います。
ミラクル・レスターのお話は別にいつかしたいですね。今更感はありますが(汗)
話を戻しまして、ラニエリ監督がカタンザーロにいたのは1974〜1982年の間。年齢でいうと23〜30歳くらい間です。
まぁ何が言いたいかと言うと、カタンザーロに在席していた当時は監督ではなく現役のサッカー選手だったという事です。
ちなみにクラウディオ・ラニエリは1972年にローマにてプロデビュー。ポジションは主にDFだったようです。しかし出場機会に恵まれず、カタンザーロへ移籍。
8年くらいカタンザーロで過ごした後、カターニア、パレルモとイタリアの地を渡り歩き1985/86シーズンに引退したとの事です。
引退した年齢は34歳くらいでしょうか。
ディオマンシ・カマラ
1980年生まれの元セネガル代表でFWの選手です。若い頃にカタンザーロや同じくイタリアのモデナなどで結果を残し、プレミアリーグへとステップアップしていきました。
イングランドのウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンに所属していた頃は、稲本潤一とチームメートでした。
正直に言うとディオマンシ・カマラについては記憶が薄いため、書いている私自身「あー、たしかセネガル代表の?」という感じです。
別の機会に、もうちょっと詰めたいと思います。
カタンザーロのこれまでの成績
カタンザーロの成績について確認していきましょう。
カタンザーロはイタリアで100年近い歴史のあるチームですが、所属するカテゴリーは主にセリエB、またはセリエCだったようです。
もちろんカタンザーロがセリエAに所属していた時期もあります。
- 1971/72
- 1976/77
- 1978/79〜1982/83
この7年間はセリエAに所属しており、カタンザーロの黄金期とも言えると思います。
そしてその時期にカタンザーロに所属していたのがクラウディオ・ラニエリ。おぉー、ラニエリさん凄い。
まぁ、デビューがローマですからね。プレイヤーとしても良い選手だったんだと思います。
直近10年のカタンザーロの成績を見てみますと、2022/23シーズンでセリエCを優勝し昇格を果たすまでは、しばらくセリエCにいました。
2020年以降はセリエCの中でも上位に入っており、いつ昇格してもおかしくないといった成績を残していましたが、2015〜17年の頃には、11位・18位・13位となかなか苦しいシーズンを過ごしていたようです。
というわけで、最近はセリエCの常連チームだったという事がわかったかと思います。
セリエCを圧勝した2023/24とは
さて、いよいよ本題でもありますセリエCで優勝した2023/24シーズンについて調べてみたいと思います。
あ、ちなみにセリエCは3つのグループに分かれており、カタンザーロはセリエCのジローネ(エリア)Cに属しています。
今回は他のジローネA、ジローネBの成績については割愛させて頂きます。
先程2020年以降はセリエCにて上位に位置していると触れましたが、優勝した2023/24シーズンがホント滅茶苦茶な強さを発揮しておりました。
セリエCで上位に位置する2020年の前年、2019/20からのシーズン成績を調べました。以下をご覧ください。
シーズン | 試合数 | 勝 | 分 | 敗 | 得失点 | 順位 |
2019/20 | 30 | 12 | 7 | 11 | 41-36 | 7 |
2020/21 | 36 | 19 | 11 | 6 | 44-29 | 2 |
2021/22 | 36 | 19 | 10 | 7 | 57-26 | 2 |
2022/23 | 38 | 30 | 6 | 2 | 102-21 | 1 |
ご覧の通り2022/23シーズンの成績が突出してます。ちなみにその年の2位と3位のチームとの比較がこちらです。
チーム名 | 試合数 | 勝 | 分 | 敗 | 得失点 | 勝ち点 |
カタンザーロ | 38 | 30 | 6 | 2 | 102-21 | 96 |
コロトーネ | 38 | 23 | 11 | 4 | 57-31 | 80 |
ペスカーラ | 38 | 19 | 8 | 11 | 58-42 | 65 |
ご覧の通り、2位のコロトーネに対しては勝ち点差16、3位のペスカーラに対しては勝ち点差31というとんでもない大差で優勝を果たした事がわかります。
またカタンザーロは2022/23シーズンのリーグ戦を38試合戦っており、30勝6分2敗という成績を残しております。これ自体もなかなか凄いと思うのですが、1番はおかしいのは得失点差です。
102得点!? 2位のコロトーネが57得点ですから倍近い得点をあげていたということになります。
1試合で平均すると2.68点となり「いや、まぁ普通にあるでしょ」と思った人。以下の数字をご覧ください。
1試合における得点数
3得点以上…20試合
4得点以上…13試合
これは本当に凄いと思います。前述の通り、2022/23シーズンはリーグ戦が38試合あったわけですが、そのうち20試合で3得点以上記録しています。そして全38試合のうち13試合は4得点もしています。
なので、カタンザーロが試合をすると毎回3-0や4-0が当たり前という、かなり衝撃的なシーズンを送っていました。
前年の2021/22シーズンは57得点と至って普通(?)の得点力だったのに、なぜ2022/23シーズンになってこんなに点が入るようになったのか?
最後にそこを探ってみます。
カタンザーロが強くなった理由は?
2022/23シーズンになって、前年の倍近い得点を挙げていますので、ここはやはりFWを調べてみたいと思います。以下は2022/23シーズンにおけるカタンザーロのトップスコアラー5人の成績です。
選手名 | 選手名(英表記) | ポジション | ゴール | アシスト | 加入時期 |
ピエトロ・イエンメロ | Pietro Iemmello | CF | 28 | 9 | 2022.01 |
トンマーゾ・ビアッシ | Tommaso Biasci | ST | 16 | 3 | 2022.01 |
ヤリ・ヴァンデプッテ | Jari Vandeputte | LWG | 11 | 20 | 2021.07 |
アレッシオ・クルチオ | Alessio Curcio | LWG | 9 | 2 | 2022.08 |
ディミトリオス・スナス | Dimitrios Sounas | CMF | 8 | 3 | 2022.01 |
見ての通り、凄い得点数となっております。ちなみに28ゴールをあげたピエトロ・イエンメロはその年のセリエCの得点王です。
さて、この表の1番右側にその選手の加入時期も載せてみたのですが、ご覧の通りこのトップスコアラーの5人、どれも新加入選手ですね。
1人だけ2021年加入となっておりますが、それ以外の4人は2022年の新加入選手となっております。
と、すると新加入の選手がびっくりするくらい当たったって事でしょうか。セリエCの実際の映像がなかなか見当たらないので断言は出来ませんが、概ね間違ってはなさそうです。
注目の選手 ヤリ・ヴァンデプッテ
最後に注目の選手を1人だけご紹介します。ヤリ・ヴァンデプッテ。ベルギー出身の方です。175cmとやや小柄な選手でポジションは左のWGかSH。
有名選手でわかりやすく言うと、タイプ的にはファン・マタが近いのかなといった印象です。
先程の2022/23シーズンのトップスコアラー5人の中にも選ばれており11ゴールの記録を残しておりますが、アシストも20アシストと群を抜いています。
プレー映像を見てもカットインして右足でクロスを入れたり、時には2列目から飛び出してゴールに迫ったりと、攻撃の大部分で絡んでいる印象です。
セリエBに上がった2023/24シーズンも、シーズン途中ながら19試合で6ゴール5アシストと活躍しており、ひょっとしたらセリエAでも?と期待したくなる内容です。
まとめ
2022/23シーズン、イタリアのセリエCに所属していたUSカタンザーロの成績についてまとめてみました。
正直、セリエCで圧勝したからって所詮その程度のレベルでしょ、って声も聞こえます。
しかし、こういうチームが上のカテゴリーでも結構いい成績を残し続け台風の目になったりするんですよね。
実際の2023/24シーズン、セリエBにて19試合を経過して順位は7位。9勝3分7敗とまずまずの成績を残しており、セリエA昇格もじゅうぶんに狙えます。
1982/83シーズン以来、約40年ぶりのセリエA昇格を見届ける事が出来たら、追っかけてた自分も感無量ですね。
これからもカタンザーロの試合が楽しみです。
以上、USカタンザーロについてのお話でした!
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